いよいよ今日は、出発の日。
みんな思い出を胸に刻んで、福島に帰ります。
朝食を食べた後、恒例の記念植樹をしました。
41次保養では「タンカン」という沖縄のみかんの樹を植えました。
作業したのは、じゃんけんで勝った4人です。

植樹したタンカンの前で記念撮影です。実る頃にまた来れたらいいね!

その後、班に分かれて、館内の大掃除をしました。
みんなが頑張ってお掃除をしてくれたおかげで、球美の里が、ピカピカになりました。ありがとうございました。
掃除の後は、昼ごはん。今日は、ナポリタンです。

これが球美の里での、最後のご飯です。

お皿がピカピカになるくらい、きれいに食べてくれました。くわっちーさびたん!(ごちそう様でした)

そして、ブログには載っていなかったのですが、昨日お誕生日の子がいました。
お別れ会の時に、お姉ちゃん手作りのバースデーカードをプレゼントし、みんなで歌もうたいましたよ。
喧嘩もするけど、とても仲のよいきょうだいです。

お姉ちゃんが、自分のカメラで撮った写真です。
この写真を、カードにも使っていました。
その腕前に、広河さんもビックリ。お姉ちゃんに撮られて、うれしそうな表情が、またいいですね。

ご飯の後、女子有志の発案で、お世話になったスタッフ全員にお礼の歌を歌ってくれました。

「BELIEVE」という歌は子ども達には定番のようで、元気よく歌声が響きました。

みんなのことを一生懸命お世話してくれたボランティアさん達です。
本当にありがとうございました。

さぁ、いよいよ出発です。 11日間過ごした球美の里とも、お別れの時がきました。
男子は比較的すんなりと車に乗りましたが、女子は、あちこちで別れを惜しむ姿が。

「帰りたくないよぉ!」泣きつかれたスタッフも、思わず涙が溢れてきます。

スタッフと離れがたくて、泣く子が多く、バスの中でもまだすすり泣きが聞こえるほどでした。
何とか空港に到着し、みんなで搭乗待ちです。

みんなを乗せたJTA212便飛行機は13:34久米島空港を出発。

乗り継いだJAL910便は那覇空港を14:28に出発しました。
羽田空港到着後、バスに乗り換えて福島に向かいます。
バスの中でお弁当を食べて、帰着となります。
今回は55名の子ども達が参加。
中学生の女子が多かったので、お姉さんぶりを発揮して、みんなをまとめてくれました。
男子もお姉ちゃん達に気後れすることなく、楽しく遊んで過ごしていました。
保養に送りだして頂いたご家族、お世話になった関係者の方々、
またいつもご協力頂いている支援者の方々、本当にありがとうございました。
また、この場を借りて、理事長の広河さんのメーッセージをお伝えしたいと思います。
参加してくれた子どもたちの保護者の方に。
今回は、お子さんたちと離れての11日間、ご心配だったと思います。
実は球美の里に入られる前のどこかで感染されたお子さんが2人、B型インフルエンザを発症されました。
私達は、この施設内での感染は絶対に防ぐと言う覚悟でやっていますが、外で感染された方の発症を防ぐことはできません。ただ施設内で感染を1人も出さないために、職員看護師1人、医師1人、2人のボランティア看護師、そしてすべてのスタッフが全力を尽くしました。そして現在一人の感染者もなしにお子さんたちを福島にお返しすることができそうです。最初に発症された2人のお子さんも、今はすっかり元気になっておられます。
昨日、私からお子さんたちに、ここにまた来てほしいと伝えました。ここでの生活がいい思い出になればうれしいと思っております。学校の休暇中は、なかなか希望者が多い状態ですが、保護者の方も、お子さんをできれば1年に2回以上は保養させるようにしていただければと思います。
NPO法人沖縄・球美の里 理事長
広河隆一
次回の42次保養は、4月13日からです。