
そういえば・・・
あのピカピカの金色のサナギは、翌々日の早朝、無事羽化しました。みんなが寝ている間にひっそりとサナギから出てきていたのです。とても美しくて大きなオオゴマダラという蝶です。

朝の光を浴び、羽を乾かしてしばらくするとその大きな羽を広げはじめました。ゆっくりとぎこちなく、でも何も教えられなくても羽を動かしはじめる蝶。自然ってすごいな。がんばれ〜。みんな見入っています。

でもすぐには飛べません。何度も飛ぼうとしては落ち、じっとしてからまた動きだし、そしてまた飛ぼうとチャレンジします。初めて空を飛ぶのに蝶がこんなに苦労するとは思いませんでした。
人間がまわりにいて驚いたので焦って飛ぼうとしたのかもしれません。自然界でこんなに何度も地面に落ちたら、たちまちアリたちに食べられてしまいそうだから。。

「ぼく、蝶が飛べるようになるまで見てるよ」
かいりくんはひとりだけ残って、ずっと蝶を見守ってくれていました。やさしいね。
その後、蝶は枝にとまらせると7時間ほどじっとしていましたが、子どもたちが見ている目の前で大空に飛び立っていきました。命ってすごいね。小さな昆虫がたくさんのことを教えてくれた気がします。